506、手で運転する車

つらくて泣いたり、悲しんだり、悩んだりすることでは前には進みません。同じ体験をした人ならその人の苦しさに近づき気持ちを理解することは出来ます。しかし代わってあげることは出ないのです。それならば、出来ないことを嘆くのではなく、まだできることを見つけて喜びの中で生きていった方が楽しいのではないでしょうか。
 「足が不自由」でも私が始めて取得した車の免許は手で運転しました。(今はAT普通車)左手は押したらブレーキ、引っ張ったらアクセルです。右手はレバー付きのハンドルです。免許をお持ちの方なら切り変えの適正試験を受ければ手動式の運転免許ももらえます。車椅子ごと運転できる車が理想ですが日本では許可されていないので車椅子から座席に移らなければなりませんが。片麻痺の方でも健側のみで運転できるような改造車もあります。電車でも御坊駅がバリアフリーになり段差解消機を利用すれば不自由なく出かけられます。これからはあたたかくなってきますので、車椅子を使ってどんどん外に出て、いい空気を吸いましょう。

505、車いすはバリアを取る道具

そんなわけで吹っ切れて車椅子で移動することがほとんどになってしまいましたが、車椅子を使うようになってからの方が私は活動の幅を広げたように思います。ということは、足が悪くなったことを理由に、何も出来ないという考え方は、おかしいのです。ご不自由になられて何もしたくないと思っている方がいらしたら今一度、元気を取り戻していただきたいと願うばかりです。御自身の心のバリアが邪魔をしているのかもしれませんが、自分にあった車椅子を探してみたり、福祉住環境コーディネーターなどいろんな人に相談に乗ってもらったりしながら、物理的なバリアを取り除きませんか。今年もインテックス大阪でバリアフリー展が開催されます。最新の福祉機器や福祉車両がずらりと並べられていて参考になると思います。私は「女性のつばさ」でアメリカに行ったとき、地域のあちこちで車椅子の方を見かけました。物心両面においてバリアフリーを感じたものです。

504、車いすは恥ずかしくない

私は生まれつき足が不自由でしたが、少しは歩けたので車椅子に乗ることに抵抗がありました。10年ぐらい前までは、自分の心の中でふんぎりがつかなくて、知り合いに出会った時に「歩けんようになったの?」と聞かれたらいややなあ。という恥ずかしさ照れくささ、変なプライドが交錯して、広いショッピングセンターから足が遠のいていきました。そんな時、県外での講演が多くなり、電車を使って行くのに都会の駅の構内が広くて、車椅子の方が歩くより早くて便利なことわかりました。しかも県外なので知っている人もなく、堂々と障害者として講演するのには車椅子の方が都合がよかったのです。

503、プルトップが車いすになるボランティア

「プルトップを集めて車椅子を」の呼びかけで、ラジオ局FMマザーシップからいただいた車椅子は現在御坊市身体障害者福祉協会の会員様に大事に利用していただき喜んでもらっています。その方の話によると、足が不自由になってからは家に閉じこもって一日が憂鬱だったそうです。それが車椅子で外に出ることができるようになり奥さんに押してもらいながら散歩するのが日課になり、ストレスも解消し、生きる元気がわいてきたそうです。その後、御坊市身体障害者福祉協会が皆様のご協力で集め始めて2年が過ぎ、120キログラム集まっています。600キログラムで1台に交換してもらえるとのことで、今後とも皆様のご協力をお願いします。

502、福祉住環境コーディネーターって知ってますか?

車椅子一つとってもこんなにたくさん種類があります。スポーツ用を入れるとまだいっぱいあり、しかもその人の障害にあわせて作ってくれます。このような車椅子の相談や自宅のバリアフリーなどについて相談にのってくれるのが、福祉住環境コーディネーターです。高齢者や障害者が安全で快適な生活を送るための環境を提案するアドバイザーです。トイレや階段に手すりをつけたり、段差をなくしたりといった住まいのバリアフリー化を進めるだけでなく、介護用品や生活用具の開発・販売にも関わる仕事です。福祉と医療、建築の知識を身につけ、的確に高齢者などの住環境の整備に取り組める専門能力を評価するため検定試験があります。2級合格者は、介護支援専門員(ケアマネージャー)と協力して、介護保険における住宅改修理由書作成の権限が認められ、実際の現場で数多くの方が活躍しています。私は、以前、御坊商工会議所や雇用能力開発機構で2級検定合格のための講座の講師をさせてもらっていました。看護、介護、事務、建築関係の仕事に従事されている方など様々な職種の方がバリアフリーに関心を持ってくれ実際の仕事に生かしたいと思ってくれ検定を受検しようという意気込みに私も感動し熱が入りました。これから増えると思いますがあまり知られていない資格です。

501、車いすあれこれ

5台の車椅子を紹介します。①は電動カートです。充電式のバッテリーが付いていて数キロメートルは移動可能です。②は電動車椅子です。こちらもバッテリー(かなり重い)が付いています。レバーを動かすことで前後左右に移動できます。③は介助式でタイヤが小さいのが特徴です。④は自走式で大きなタイヤがついています。私はこれを使っていて自分でこいで動かします。介助の方用のブレーキを外しています。自分で車に乗せるので軽くするためです。⑤は駆動アシスト車椅子といって、坂を上る時でも少しの力で動きます。

500、車いすで外出しよう

父の同窓会の事務を手伝っていると、「足が悪くて外に出られないので欠席します。」とか「親の介護で家を離れられない。」とか「毎日病院通いで。」とか「妻が入院したので。」とかいう理由で欠席の葉書が返信されてきます。ゴルフやボランティア活動に毎日忙しくいている父からは昭和1桁(9年)生まれを忘れてしまいそうですが、このような葉書を見ると、「今年で後期高齢者の仲間入りなんだ。」と改めて感じさせられます。時々は幹事をさせてもらったりで同窓会を毎年欠かさず元気に参加させてもらえることを喜んでいます。ただ「足が悪くて外に出られない。」という方がいらっしゃるのが残念な気がします。今まで走り回っていた方にとってはつらく歯がゆいことでしょう。その方の状態にもよりますが、昔と違ってかなり不自由になっても外出は可能になってきました。そのような制度や福祉機器を知らないのなら知っていただきたいし、もし足が不自由になったことで外出をあきらめてしまった方がいらっしゃったら外の空気を吸って元気を取り戻していただきたいと思いました。

499、耳マーク

昭和50年10月に名古屋市でこのシンボルマークを制定されたのを皮切りに、全国各地に普及されています。平成18年4月に『耳マーク』と表記を統一する事になりました。公共の窓口等で、聞こえないために後回しされないよう、不利、不便の解消聴覚障害者の実態を社会一般に認知してもらい、理解を求めていくためと、聴覚障害者が自主的に耳マークを装着し、住みよい社会への協力を求めていくためにつくられました。

498、聴覚障碍者マーク

聴覚障害者マークといって聴覚に障害のある人が運転する車に表示するマークで平成20年6月1日施行の道路交通法の改正で、全く耳の聞こえない人でも、幅広のルームミラー(ワイドミラー)の装着が条件で普通自動車に限って、運転免許を取得できるようになりました。他の車に注意喚起するのが目的で、このマークの表示も義務付けられ、表示を怠ると罰金などが科されます。また、マークを表示した車への幅寄せや割り込みをしてもの罰金が科されます。

497、国際シンボルマーク

国際シンボルマークといって国際リハビリテーション学会が昭和44年に定めたもので、このマークが付いているのは「障害者が利用できる建築物・施設である事」を明確に示しています。障害者が住みよい街づくりに寄与する事をねらいとしていて使用できる施設の条件が決められています。