柳岡克子の生い立ち 109、つばさに乗って障害者を卒業

ロサンゼルス市障害者対策室での話で雇用に関して日本との考え方の違いは大きかった。
日本では障害者を雇用しなければならないから雇用率を上げようとなる。
ここでは、障害者を排除してはいけないという考え方である。
仕事に対しては平等だという姿勢は見習うべきところだ。
障害者は自分がどれぐらいの仕事をする能力があるかを考えることが要求され、社会人として自立していく上で甘えは許されない。

学ぶべきところは、訓練を受けた障害者を雇いたいという企業を増やすこと。
訓練を受けてでも働きたいという障害者の意識を高めること。
訓練できる設備を整えることではないかと思った。
母の同行のない海外での10日間は、2人ずつ担当を決めてスーツケースを運んでくれたり、車いすを押してくれたり皆で支えてくれた。
皆と出会えたことは何物にも換え難い宝となった。
研修を終えて帰ってみると幅広い分野で国際的な視野に立って考えることが大切だと思った。
住みやすい社会、楽しい暮らしのできる日本のため活動していくことは私を支えてくれた多くの方々への恩返しとなるだろう。
今回の研修は私にとって障害者を卒業し、一人の人間として大きく羽ばたく突破口となった。
研修で学んだ事を生かしてこれからの活動に役立てていきたい。
さぁ、飛び立とう。つばさに乗って。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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