平成14年10月31日、日比谷公会堂で行われた道路整備促進大会での発表内容です。
ただ今ご紹介いただきました御坊市身体障害者福祉協会肢体障害部会長の柳岡でございます。現在、御坊市の薬局で薬剤師をしています。私は、四肢関節拘縮症という障害を持って生まれ、少しは歩けますが車椅子を使って移動します。母に朝夕の送り迎えをしてもらって御坊市の小中高校を卒業するまでの私の行動範囲は狭く限られていました。自転車に乗れないからです。自立のため大学進学を決めた時、まず何を考えたと思いますか?それは、車の運転免許を取ることでした。神戸学院大学薬学部に合格したものの、坂の多い神戸で車椅子は私には使えません。単車に乗れず、バス停まで遠くて不便で、どこの駅にもエレベーターがついているとは限らない電車を利用できませんでした。自炊なのに買い物にも行けない生活から脱却するため手動式の車を自動車学校に持ち込んで免許を取りました。おかげで車に乗らない日はないぐらい毎日自由にあちこち活動させてもらっています。私のような障害者にとって車は”足”であり道路は私と社会をつなぐ”かけ橋”なのです。「税金は福祉に」と、よく言われますが、障害者もどんどん社会に溶け込んで生活できるようにすることが福祉というならば、道路整備事業こそ、福祉の向上に大きく貢献する国家の財産といえるでしょう。
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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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