773、オストメイトの老後の不安

平成29年6月12日の公益社団法人日本オストミー協会全国大会の支部長会議では、「訪問看護師と介護職向けストーマケア研修会の企画と運営」と題して、名古屋大学大学院医学系研究科の前川厚子看護師の話を聞きました。オストメイトの老後の不安軽減と終活対策という重要なテーマでした。本人や家族が加齢、認知機能の低下、病態の悪化などからケア不足になるなど在宅でのケアサービスを必要となった時、介護福祉士、ヘルパーなど医療職以外の人による排泄ケア、ストーマ管理が可能かどうかです。(公社)日本オストミー協会は、平成12年に厚生労働省医政局医事課に①ストーマ装具の交換を医行為とした法解釈の変更②介護職に対するストーマケア研修の実施③看護職と介護職連携によるオストメイトの在宅介護を主とする要望書を提出しました。その後度重なる折衝の末、平成23年に、医事課長より「ストーマ装具の交換は原則として医行為に該当しない」との従来の法解釈を変更する回答を得ました。それで日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会(JSSCR)が講義と実習合わせて3時間の研修カリキュラム策定し、修了することでヘルパーや介護福祉士によるストーマケアが可能となりました。研修カリキュラムを実践した5つの支部の発表とこれまでの経緯の報告がありました。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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