柳岡克子の生い立ち 58、いただきますの心

痛み止めの薬は、出血の引き金となり、下痢だと思ってトイレに行くと便器が真っ赤になるほどの出血で貧血となりふらふらになった。
半年に1回ぐらいの割合で倒れた。
それでも間一髪のところでいつも助かった。
その時、私は生かされていると感じた。
小さい頃から、天ぷら、焼き肉、から揚げなど油っこいものが大好きだったが腸には良くなかったようだ。
入院すると何も食べられなくなった。
点滴だけで栄養をとるのがどんなにつらかったことか。
病院にいると、胃ろうで胃に穴を開けて口から物が食べられない方もいた。
口から食べられるということはありがたいと思った。

今までご飯やおかずにたいして「いただきます」と言ったけどこの意味すら知らなかった。
「お魚さん、鶏さんあなたの命をいただきます」
「牛さん豚さんあなたの命をいただきます。ごめんね」と手を合わせて拝む。
これが「いただきます」ということなのだ。
「ご馳走さま」の「馳」という漢字も「走」という漢字も「走る」という意味がある。
これは、ご飯なら、この食卓に出てくるまでの間に、田んぼに苗を植えて稲刈りして、そして米になって、米屋さんやスーパーに並んで、それを炊いてくれる人がいて、お茶碗によそってもらうまでいろんな人が走り回っている。
その走り回ってくれた方にありがとうの心を込めて「ご馳走さま」と言うわけだ。
この心を忘れないようにしよう。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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