私以外の選手は小さいころから卓球をしていて、事故や病気の後カムバックしたとか、仕事を辞めて毎日何時間も練習しているとかすごい方ばかりだった。
キャリアも練習量もとうてい及ばないが、忍耐力や何事にもチャレンジしていく精神など、私には見習うべき所がたくさんあった。
日常生活では私より、不自由であろうと思われる車いすの人達がどんどん世界の大会へ進出して、ポイントを獲得している。
私は「クラス6」の人が棄権して手だけの障害の「クラス7」の人と試合をすることになった。
足が自由で左右に動ける人との試合は大変だった。
そこで3位になれたのは、本当に幸運だった。
オープン戦は初めから胸を借りるつもりで、勝敗より内容を重視した。
負けたけれど、試合の後、私の精一杯のプレーを国際審判員がほめてくれた。
ヒューストンで行われたUSオープンは、健常者の世界選手権で、オリンピックメダリストなど有名な人がいっぱい来ていた。
そんな大会の障害者の部に出場できたことはよかったと思う。
同じ会場の隣のテーブルで有名な健常者が試合をしている大会などは、日本では見られない。
スケールの大きさに驚くとともに、バリアフリーの考え方が生かされている国だと思った。
だから、レセプションでも障害のあるなしにかかわらず、選手と審判とが皆一緒になって楽しい時を過ごせた。
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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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