599、トリアージの研修

平成25年11月2日、御坊保健医療圏健康危機管理協議会主催の災害医療救護訓練を見学しました。日高医師会、日高薬剤師会、御坊市役所、御坊保健所、4つの病院など42機関約500人規模で、今年は医薬品卸売販売業者、障害者施設、介護事業者が新たに加わりました。仮想災害現場には、御坊市消防と日高広域の救急車が連なり、自衛隊も出動するなど大掛かりな訓練でした。東南海地震が起き、津波も予想される中、美浜町のイベント会場で多数の被災者が出たうえに、一部病院で浸水の危険があり、電話回線も一時不通になるといった複合的な被害が想定されました。傷病者役145人には血のりメイクがほどこされるなど本番さながらの臨場感で演出がなされ、彼らは起震車に乗って揺れを体験したうえで、その後から被災者に変わり、救護スタッフによるトリアージ対象となりました。多数の負傷者が出たときに、限られた医療資源(医療スタッフ、薬剤、機器等)を最大効率的に活かすために、緊急的に治療や搬送の優先順位の4種類のタッグをつけて、分類することをトリアージといいます。訓練においては、各傷病者に個々の症状に関するシナリオが個別に渡されていますが、救護スタッフ側は、演技される意識状態、呼吸状態、メイクの情報等といった観察から得られる情報しかわかりません。スタッフは、それらを迅速に観察・評価して、札の色を判断し、病院へ搬送します。緑は、歩けて緊急治療が必要ない状態。黄色は、放置しておくと生命に危険が生じるが、数時間程度の猶予はある状態。赤は、早く病院へ運ばなければ生命の危険がある重症。黒は、死亡または、治療を行ってももはや救命が期待できない状態です。今後、専門家による検証も行われ、スタッフの研鑽や地域の連携が一層に深まることでしょう。訓練なので、皆が自分の役割をこなしていましたが、本番だと、泣き叫ぶ人や、パニックになる人もいて混乱するだろうなとも思いました。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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