592、放射線について

キュリー夫人は研究中白血病で倒れました。確かに「放射線」は細胞を破壊し癌になる危険性があります。チェルノブイリの原発事故や広島・長崎の原爆で被害を受けた人がいます。しかし、その被ばくの時間や量や放射性物質の種類は、福島と同じではありません。ウランの核分裂によって生じるセシウム137は、半減期(「放射線」の量が半分になる時間)が30年の放射性同位体です。体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にベータ線とガンマ線を放射し、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積し、腎臓を経て100日から200日かかって体外に排出されます。汚染された空気や飲食物を摂取することで、体内被曝します。しかし、どれぐらいの被ばくでどれぐらい危険か、いつ発病するかなど専門家でもはっきりわからないのです。それは「放射線」による人体への影響のデータが少ないからです。だから基準値といっても危険率という確率を計算して暫定規制値を定めただけなのです。専門家でもわからないことをむやみに恐れたり、「ただちに影響はない」などとごまかして安心しようとしたりするのは一番危険です。初めて聞く単位を恐れてしまうのは、あの新型インフルエンザの時のマスクの売り切れと似ています。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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