リオパラリンピックの大会前の8月27・28日には、39回目を迎える24時間テレビ「愛は地球を救う」が放送されました。土曜の夜には、難病だったり、障害を克服したり、ガンの患者をテーマにした感動の2時間ドラマスペシャルを挿入し、全国各地で募金を集める番組です。
この番組のあり方について、作家の百田尚樹氏は、ベストセラーとなった著書『大放言』の中で、放送作家としての経験も踏まえながら論じているので一部を抜粋して引用します。「障碍者ドキュメンタリーのために、リサーチャーたちが「障碍を持ちながら、頑張って何かに取り組んでいる人たち」を見つけてきて、プロデューサーやディレクターや構成作家たちが、「絵になる障碍者」を撮影対象者として選ぶ。軽い障碍よりも重い障碍、大人よりも子供、男性よりも女性のほうが「絵になりやすい」と考えられている。そこに周辺の家族のドラマがあればよりいい。できればスポーツや音楽や芸術関係のほうがいい。多くの人が障碍者の実態を知り、彼らを支援していこうという輪が社会全体に広がるのは間違いない。それらは実際に貧しい人たちや恵まれない人たちを助けることになる。企業もイメージアップのために多額の寄付をする。だから番組の社会貢献度は非常に高い」と。これは制作の内側を暴露していて意味深でした。
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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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