563、東日本大震災について思うこと ~1か月たって感じたままに~

平成23年3月11日午後2時46分、東日本広域にわたって地震が発生し、その後の津波によって多くの方が犠牲となり、今も被災された方々が避難所暮らしをしています。初めて聞く「大津波警報」に何していいのか?どこへ行けばいいのか?全くわからず、塩屋地区などを除き、ほとんどの方が「揺れてないし」と避難も考えなかったみたいです。避難指示は避難警告より厳しいそうで行政の方は、見回りなど全職員体制でがんばってくれていたのは知っています。私は昼から自宅とは別の場所で会議があり、終了後市内放送を聞いてテレビを付けたら、大変なことになっていることが分かった始末です。自宅の非常袋が役に立たないところで起こる恐怖を感じました。

今回の災害で気づいたこと、考えたこと、学んだこと、怒っていること、感動したこと、訴えたいことがいろいろありました。

気づいたこと

・ 大自然の力の大きさに人類は逆らえないこと。神のみぞ知る世界があること(間一髪、奇跡的、九死に一生を得て助かった人がいること)

・ 計画停電でたちまち困ってしまってわかった「電気のない生活に戻れない」こと

・ がんばって乗り越えられることと家族の死などがんばっても取り返しのつかない現実があること

・ 子々孫々残したい地球だから大事にしなければならないこと

・ 事故さえなければ原発はグリーンなエネルギーだが「安全・安全」と言い過ぎたギャップ

考えたこと

・ 都心の帰宅難民の多さや携帯電話がつながらず右往左往している人間の文明に対するおごりを感じる

・ 津波対策は和歌山県にとって他人ごとではすまされないこと

・ 代替エネルギーについても真剣に議論する時期がきている。(例えばメタンハイドレードなど)

・ 教科書に自衛隊の活動を今まで載せていなくてもこれから載せなければ被災者は黙っていないだろう

・ マスコミが報道しない部分にも心を寄せること(テレビに遺体は絶対写らない。埋葬している)

学んだこと

・ 首都圏の電力が福島からきていたこと(日本の防衛を普天間が支えている現状に似ている)

・ 関西から電気を送れないこと(一部ヘルツを変えられるが)

・ マイクロは0.000001、ミリは0.001、キロは1,000で数字の桁のこと。シーベルトやベクレルは単位だということ(体重はグラムで身長はメートルと、はかりが違うのと同じ)

・ 被爆国ということで原発アレルギーがある。原爆と原発では使用目的が違う。ウランの量では広島の原爆より原発の方が圧倒的に多い

怒っていること

・ 原発の電源を狙えば原爆を落とすより簡単に攻撃できることをテロリストやどっかの国に教えてしまったこと

・ チェルノブイリのように格納容器が爆発したわけでもないのにレベル7は厳しすぎる。何の国益もないのに受け入れ、世界中に発表する政府の気がしれない。爆発を想定しているなら許さない

・ 放射線を閉じ込めるのにまだまだかなりの時間と英知が必要だとは誰も言わないこと(半減期は数日のものから数億年のものまで様々。最終的に鉛になるまで放射線を出し続ける。元素が別の元素に変わるのにエネルギーが発生すること。そのエネルギーと一緒に放射線が出てそれが隣の原子を壊して連鎖反応を起こす。それを平和的に利用したのが原発。水なしには暴走を止められないこと)

・ 安全基準の物差しがちがう(食卓の塩でも砂糖でも醤油でもペットボトル1リットルを一気に飲めば命に係わる。ほうれん草を1年間毎日何グラム摂取すればなどという基準はナンセンス。ポパイか)

・ 出荷制限は責任逃れの人災。農業や漁業で生計を立てている人の痛みがわからないひとでなし

・ 被災者に送るわけでもないのに自分さえよければという考えで買占めに走る人がいる

・ あらためて自衛隊の存在意義を感じるにもかかわらずマスコミはあまり報道しないこと

・ 嘉手納基地所属の米軍が仙台空港の復旧に協力してくれたことを沖縄の新聞が報道しないこと

・ 今ぞと手薄になった自衛隊の動きを試すかのように狙っている近隣国があること

・ 尖閣諸島の事件の時のように後で真実が発覚するような、もぐらたたきのように1号機2号機3号機4号機と後手後手の対応のまずさ

・ 言うべきことと言わない方がいいこと、するべきこととしない方がいいことの見極めがつかないリーダーに国をまかせてしまったのも国民(期待外れは先日の統一地方選挙の結果で明らか)

感動したこと

・ 天皇陛下が自主停電をして「国民の苦しみを感じたい」とおっしゃられたこと

・ 誰かの役に立ちたくて居てもたってもいられないとボランティアに応募する人がいること。医師、看護師、薬剤師など専門分野で派遣されるスタッフも多いこと

・ 家族・友人・地域のつながり、絆、団結、マナー、ゆずりあい・助け合いの精神は世界に誇れる

・ 誰かを助けようと命を落とした人がいる(殉職した警察官や消防士・役場の人など)

・ あたりまえのありがたさに気づいたこと。失ってみて今まで幸せだったと感じた人が多いこと

・ 世界中が日本を応援してくれていること

・ 心を一つにできる日本人の国民性(自分に何ができるかを皆が真剣に考えている。東北の人のことを思えばこれぐらいと考えられる)

訴えたいこと

・ 想定しなかったことを反省して今後「想定外」という言葉が出ないようにありとあらゆることを想定すべき

・ 自衛隊は決して「暴力装置」(仙石元官房長官の国会発言)ではないこと

・ 第1戦で働く人のことを忘れてはならない。原発から数メートルで仕事をしている人にも家族がいる

・ 復興への希望は、国民に安心感を与え、国の方針を明確にできるリーダーシップが必要であり、発揮できないなら変わるべき(政権交代が目標だったなら、政権交代すれば・・笑)

・ あやしいチェーンメールや募金詐欺を見極めよう。風評被害は大きい

・ 自粛による経済活動の低下で国際競争力が落ちること。関西は自粛してはいけない

・ 義援金を早く被災者に届けてほしい(必死に集めたのにまだ配分委員会も開かれていない)

・ ふるさとは心の中に大切にしまって、命さえあればまた笑顔になれる日もあること

 思えば16年前、阪神大震災が起き、テレビも新聞も地震のニュース一色になったのが、2か月後地下鉄サリン事件で地震のことが放送されなくなったように、少しずつもとのテレビに戻りつつある番組でも被災地の皆さんがまだ仮設住宅にも入れずにいることをマスコミは忘れないで取り上げてほしいと思います。

「御坊、日高震災支援の会」では過日オークワ、松源、エバグリーンで募金活動をさせていただきました。街頭募金活動に参加してくださった方は述べ99名、集まった義援金は1,453,123円でした。多くの方にまごころを寄せていただきましたことに感謝します。皆様方のまごころが届きますようお祈りします。ご協力ありがとうございました。(平成23年4月14日執筆)

投稿者プロフィール

柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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