いつからか「子どもは社会が育てるもの」という考えのもと保育所を増やすのが善政だという考えが広がっています。しかし、私は、「子どもは親が育てるもの」だと思います。乳幼児期には母親の優しさと温かさが必要であり、それを十分に受けてこそ、その後の人格形成がうまくいくと思います。子どもが小さいうちは、きめ細やかな愛情をかけて育てることが大切ではないでしょうか。私の親の世代は、五人も六人も子どもがいるのが普通でした。衣食住すべてにわたって今のように便利ではなかった時代に、母親は赤ちゃんを背中におんぶして畑を耕しながら育ててきたのです。もちろん子ども手当や育児休業基本給付金などもらえません。当時の可処分所得を物価上昇率を考えて計算しても今より生活は苦しかったと思います。そうなるとお金を払えば少子化対策になるという考えに矛盾を感じます。では今とどこが違うのかを考えた時、核家族が増えたこと、外で働く女性が増えたこと、地域のコミュニティが機能しなくなったこと、晩婚化・未婚者の増加でしょうか。保育所建設も一つの政策かもしれませんが、私は三世代同居をおすすめしたいと思います。母親が働きやすい環境を整備するばかりではなく、子どもが「ただいま」と帰ったら「おかえり」と言ってくれる祖父母の存在が必要です。トイレ掃除を教えてくれ、学校での出来事をおやつを食べながら話す光景が目に浮かびます。祖父母の愛情は塾や学童保育では代えられません。祖父母の方も子どもから元気や刺激をもらうことになり呆けていられないし、夫婦喧嘩も祖父母が緩衝剤となることでおさまり、離婚や子どもへの虐待も減るのではと期待しています。
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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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