516、危機管理意識

一通りの設問が終わればふりかえりシートに記入します。回答を出すのに迷ったり、意外な結果になった設問カードを1枚選びます。そこで、もし「この状況でこういうことが分かっていたら、または、状況がこう変わっていたら回答を変える」という事例を挙げてもらいます。

前例では「10度になってまだそれほど時間が経っていないことがわかれば。A→B」「食中毒の被害がかなり出ていることがわかれば。B→A」といった具合です。あとどのような情報が必要かあらかじめ考えておくことも危機管理には大切なことです。緊急事態には不安をかき立てる情報が錯綜するからです。

このゲームの目的は少ない情報から、重大な判断を迫られる体験をシミュレーションすることで、立場による意見の違いがあり、考え方は人それぞれであることを理解するのです。また自分の知らなかったことを気づき、他の人の意見や話しを聴き、自分の意見を相手にわかるように伝えたり、社会の問題点や仕組みを学ぶことです。

日本は島国ということで、危機管理に対する意識が低いように思います。しかし、最近では、テロや災害、事故や事件など危険なことはひとごとではなくなって、いつ自分の身に降りかかってきてもおかしくない状況です。自分はどうするかの判断を迫られた時、正しい情報をたくさん集め正しい選択ができるようなりたいものです。そして選択した結果に対しては自分で責任を持った対応をしなければならないと思います。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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