柳岡克子の生い立ち 26、薬剤師の国家試験に合格して

卒業式には母も来てもらった。貸衣装の袴で写真を撮った。成人式はあくる日英語の試験があって帰省できず出られなかったので振袖を着ていない。親は振袖を買うお金で車を買ったと言った。私はその方がありがたかった。卒業式の次の週に国家試験があった。卒業してすぐに寮を引き払おうかと思ったが試験会場を兵庫県にすれば神戸学院大学で試験が受けられる。それで普段と同じ気持ちで試験を受ける方が落ち着くだろうと思って国家試験が終わって引っ越すことにした。

薬剤師の国家試験には当時適正検査があって、医師の診断書が必要だった。その後なくなったが、障害があることで物理的なバリアだけでなく制度的なバリアもあることを知った。しかし、多くの人に支えられ一つ一つクリアしていって社会に出て行くことができた。親から離れての4年間を皆の支えで厳しい中にもがんばらせてもらって薬剤師の国家試験に合格し御坊に帰ってきた。2歳半で歩けるようになって退院してから特に大きな病気もせず、学校に行けたのは幸いだった。しかし社会に出る前に、膝や腰が曲がるようになれば少しは生活しやすいのではと思い、一度検査してもらおうと大阪の病院へ入院した。関節の可動域拡大や筋力増強のリハビリを毎日繰り返したが、手術をしても今以上によくならないことがわかり退院した。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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