高野山の帰り、丹生都比売(にうつひめ)神社に正式参拝しました。
今から1,700年前創建され、丹生都比売大神は天照大御神の妹神で、
神代に紀ノ川流域の三谷に降臨、紀州・大和を巡られ農耕を広め、
かつらぎ町天野の地に鎮座されました。
降臨した丹生都比売大神が遷座の地を探し求め、
再び降臨したのが真妻山と伝えられています。
丹生都比売大神の御子、高野御子大神は、
密教の根本道場の地を求めていた弘法大師の前に、
黒と白の犬を連れた狩人に化身して現れ、高野山へと導きました。
弘法大師は、丹生都比売大神よりご神領である高野山を借受け、
山上大伽藍に大神の御社を建て守護神として祀り、
真言密教の総本山高野山を開きました。
その後、丹生都比売神社を参拝した後、
高野山に登ることが慣習になりました。
元寇の役では祈祷を行い元軍が撤退したので、
鎌倉幕府の崇敬が篤くなりました。
これ以降、古くからの日本人の心にある祖先を大切にし、
自然の恵みに感謝する神道の精神が仏教に取り入れられ、
神と仏が共存する日本人の宗教観が形成されていきました。
観光地として外国人観光客も多い高野山ですが、
世界遺産としての魅力がわかりませんでした。
今回丹生都比売神社でお話を聞かせてもらい、
外国人にとって神と仏を一緒に崇拝する国が珍しいのだそうです。
和歌山県にはこんなすばらしいところがあったのかとあらためて知り、
歴史の深さを感じました。
北部は高野山、南部は熊野古道と県下全域にわたって
神仏に守られているのだということもわかりました。
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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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