柳岡克子の生い立ち 429、幻の映画「氷雪の門」公開②

『樺太1945年夏 氷雪の門』(配給・太泰、カラー119分)は、
北海タイムス記者出身の金子俊男の「樺太一九四五年夏・樺太終戦記録」が原作で、
企画・製作に9年もの歳月をかけ、製作費が5億数千万を超え、
戦闘シーンを陸上自衛隊が全面協力し常盤炭鉱地に
オープンセットを組み立ててロケを行うなど
スケールの大きな作品として話題を呼びました。

文部省選定や日本PTA全国協など各種団体の推薦も受け、
前売り券も70万枚も売れていました。
しかし、公開が予定されていた昭和49(1974)年3月29日を目前に、
公開中止となってしまうのです。
当時の新聞資料等は、ソ連大使館から外務、文部両省に
「反ソ映画の上映は困る」との抗議により、
配給会社が自粛に至ったと報道しています。
6年前の平成16(2004)年、貴重なフィルムが発掘されました。
本作に助監督として参加していた新城卓が中心となり、
“映画「氷雪の門」上映委員会”を結成。
フィルムをデジタル化し、上映活動を展開。
作品に出会った多くの方の熱い支持を受け、
今夏、36年ぶりの劇場公開となったのです。

投稿者プロフィール

柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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