柳岡克子の生い立ち 17、車の運転免許

大学に合格したものの御坊から離れなければならない。
御坊からは通えないからだ。
神戸は受験で行ったのが始めての地で親戚も知り合いもいない。
そこで出発までに2つの大きなネックをクリアしなければならなかった。
神戸は坂が多く私の力では車いすが使えない。
自転車に乗れない。
もちろん単車も乗れない。
バスは階段があるしタクシーで毎日通うのはお金がかかる。

そこで車の運転にチャレンジすることにした。
「足が不自由な者に車の運転なんかできるのか」と思いながらまず警察へ行った。
御坊の警察へ行くと和歌山で適正検査を受けてくるように言われた。
そこで手動式ならとOKが出た。
しかし、障害者専用の運転免許センターでは何ヶ月も合宿しなければならず、4月の入学まで間に合わない。
美浜町和田の自動車学校には手動式の車がなかった。
私の親は車を購入して手動式の装置を取り付けて自動車学校に持ち込み、特別指導教員をつけてもらい習うことになった。
視力検査も腕の力もクリアした。
そこで足を使わなくても運転できる車の免許を取ることができた。
ところが大学の合格発表が2月26日だったので4月2日の入学式に間に合わなくなった。
1学期は車のない生活になった。
寮から大学まで600メートルを歩いて通わなければならなくて重いテキストを抱えて大変だった。
5月の連休に帰ってきて仮免許を取り、夏休み合格となった。
私の車には、左側に押したらブレーキ、引いたらアクセルの装置が付いている。
右手のハンドルにはレバーがついていて回す。
夏休みが過ぎ神戸へ免許取り立ての車を運転して戻った。

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柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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