柳岡克子の生い立ち 343、和歌山県介護支援専門員協会日高御坊支部の広報誌「大樹」Vol.49

平成29年10月 Vol.49

ストーマケアについて

第29回公益社団法人日本オストミー協会全国大会が
さいたま市の大宮ソニックシティで開催されました。
公益社団法人日本オストミー協会は、
オストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)が安心して暮らせる社会を目指している障害者団体です。
全国にオストメイトは約20万人いて、会員は7917人。
オストメイトの社会復帰とQOL(生活の質)向上を図るため幅広い活動をしています。
そこで「訪問看護師と介護職向けストーマケア研修会の企画と運営」と題して、
名古屋大学大学院医学系研究科の前川厚子看護師の話を聞きました。
オストメイトの老後の不安軽減と終活対策という重要なテーマでした。
本人や家族が加齢、認知機能の低下、病態の悪化などからケア不足になるなど在宅でのケアサービスを必要となった時、
介護福祉士、ヘルパーなど医療職以外の人による排泄ケア、ストーマ管理が可能かどうかです。
(公社)日本オストミー協会は、
平成12年に厚生労働省医政局医事課に
①ストーマ装具の交換を医行為とした法解釈の変更
②介護職に対するストーマケア研修の実施③看護職と介護職連携によるオストメイトの在宅介護を主とする要望書を提出しました。

その後度重なる折衝の末、
平成23年に、医事課長より「ストーマ装具の交換は原則として医行為に該当しない」との
従来の法解釈を変更する回答を得ました。
それで今後はヘルパーや介護福祉士によるストーマケアが可能となりました。
推進しているのは、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会(JSSCR)が
講義と実習合わせて3時間の研修カリキュラム策定し、
修了することが望ましいとのことです。

投稿者プロフィール

柳岡 克子(やなおか よしこ)
柳岡 克子(やなおか よしこ)
車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。



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