平成26年12月 Vol.38
エボラ出血熱について
エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患で、
血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染が拡大し、
多数の死者を出す流行を起こします。
2014年3月にアフリカのギニアで集団発生から始まり、
住民の国境を越える移動により隣国のリベリア、シエラレオネへと流行地が拡大しています。
一般的な症状は、突然の発熱、強い脱力感、筋肉痛、頭痛、喉の痛みなどに始まり、
その後、嘔吐、下痢、発疹、肝機能および腎機能の異常、
さらに症状が増悪すると出血します。
潜伏期間は2日から21日といわれていて、
集団発生では致命率は90%にも達することがあります。
エボラウイルスに感染しないためには、
流行が知られている地域に行かない、
流行地では感染者の体液や排泄物や、
患者が触れた可能性のある物品に触れないようにし、
疑い患者の血液等を素手で触れないで手袋を必ず使用することや
十分な手洗いを実践することが重要です。
現時点で承認されたワクチンや治療薬はないので対症療法のみですが、
インフルエンザ治療薬「アビガン(富士フイルム)」は効果が期待されています。
空気感染はしないので、せきやくしゃみでウイルスが含まれたしぶきが
近くにいる人の粘膜や傷口に付くことは考えられますが、
遠くへ飛ぶことはできません。
水際対策として空港に到着して、
エボラ出血熱の感染が疑われるケースがあった場合には、
患者を医療機関に搬送したあと、血液などの検体を、
国立感染症研究所に搬送する時点で
患者の年代、性別、滞在国のほか患者が乗っていた旅客機の航空会社名や便名を公表することになります。
投稿者プロフィール

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車いすの元気配達人として全国講演活動をしています。子どもから大人まで90分のお話しがあっという間だったと好評です。そのバイタリティーがどこから来るのか実際聴いてみてください。
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